2007年10月22日

速報【エッセンシュピール'07】本番4日目

記:大葉浩

いよいよ、今日は最終日です。
ドイツはミサの関係もあるのでしょうが、午前中は人通りが極端に少なく、デモプレイも止まりがちでした。
出展者の中には、この日はゲームをする人と言い切る人もいるくらいでした。

常駐していたヤポンの3人も、この日はゲームをしたり、会場を回ってきました。
大葉は久しぶりにゆったりと座ってゲームができました。
ほぼ立ちっぱなしで、疲労も溜まっているので、座れるのは正直ありがたかったです。

今日はいつもより1時間早い、18:00で終了になります。
撤収もこの日で終わらせる予定なので、16:30くらいから始めました。
shaさんやRealさんも合流してくれたので、手際よく進めることができました。やはり撤収は人数が多いとはかります。
今年の在庫もハイデルベルガーが引き取ってくれたため、持って帰る荷物は結構少なかったです。
撤収作業を終えた会場は閑散として、祭りのあとの淋しさがありますね。

いろいろミスはありましたが、来てよかったというのが実感です。
有名なゲームデザイナーがそのあたりを歩き回っているという状況は刺激的ですし、
お客のゲームに対するスタンスも違うので、視野が広がります。
ゲームを買いに来た人にとっても掘り出し物はありますし、平均よりも安く売っているものも多かったです。

ホテル近くのレストランで簡単に打ち上げしました。
いろいろ話がでましたが、反省や総括は、またあらためて。
あした(もう今日ですが)に、ドイツを発ちます!

速報【エッセンシュピール'07】本番3日目

記:大葉浩

今日からファミリー日です。
9:00頃に会場に到着したのですが、メッセのエントランスには、すでに大勢の人がたむろしていました。
主催者側で気を利かせたらしく、開場予定時刻10:00よりも早く入場が開始されたので、
我々のブースがある4エリアまで、どっとお客さんがなだれ込んできました。

昨日までと違って、財布の紐が固く、デモプレイをしても購入はしないというお客さんが増えたという感じがします。
カタログを手渡しても断られるケースが増えました。
それでも1700部あったカタログは、残り30部ほどを残して、配り終えています。
今日も、中野さんとリョータロさんが助けてくれたので、助かりました。

  

カワサキさんは、『マジック:ザ・ギャザリング』のゲームデザイナーのリチャード・ガーフィールドから『R-ECO』にサインを求められました。
14:00過ぎから行われたテストプレイ会には、Z−MANの社長ゼヴ氏や、韓国ヴィジョナリーのリーさんが来ました。
おもにカワサキさんの新作をプレイしたのですが、「おもしろい、システムがいい」とおおむね好評でした。

本日の夕食は、ゆうもあのみなさんと合流して、13人でエッセン中央駅近くにあるペパーコーンというお店に。
混んでいて少々待たされましたが、ジョークを飛ばしたりする店員が多い、楽しい店です。イタリアのダ・ヴィンチも、ここを利用していました。

あしたは最終日。これまでほとんど回れていないので、おたがい時間を取って見てきます。

2007年10月20日

速報【エッセンシュピール'07】本番2日目

記:大葉浩

今日は、商談がたくさんありました。
たけるべさんは、午後はほぼ出ずっぱりで、カワサキさんは午前午後問わず、席を外す時が多かったです。
中野さんの繋がりで、向こうからいらっしゃる企業の方も、結構いました。
デモプレイをされる方も多かったです。ほぼ隙間なくテーブルが回っており、ヘニングさんがテーブルに張りつけでした。
午後2時過ぎ頃からは、ドイツ在住のリョータロさんが応援に駆けつけてくれました。ホントに助かったです。

本日は、ハイスクール・エレクションおよびシークレットアイテムの花札が完売しました。
落水邸物語とルールの達人は引き続き好評。
ほかフェスティバル・二四棋小伝・ごいたあたりがいい感じに売れました。
あ、ドイツ人と思しき男3人組が、投扇興を狙って買いに来ましたよ!

  

アフターは、中野さんの引きで、韓国のリーさんたちと、会場から徒歩5分のところにあるドラゴというレストランへ。
リーさんは歴史王というゲームのデザイナーで、人柄が実に練れた好人物です。
一緒に来られた方も話せる方が多く、終電間際まで会食は続きました。
ゲーマーに悪い人は、いないですね。

さて、あしたは土曜で、昨日今日とは客層がゲーマーからファミリーへと変わるそう。さらに盛りあがる……かな?

2007年10月19日

速報【エッセンシュピール'07】本番1日目

記:大葉浩

いよいよ、本番です。
昨日はあいにくの雨模様で、気温もグッと冷えこんだのですが、今日は晴れ間が見えてきました。

水曜の準備日で、すでにこちらで用意したユーロの細かいお釣りが保たず、ヘニングさんに用意していただけました。
日本で換金する場合、最低単位が10ユーロ(紙幣)だったりするのですが、ドイツでは小銭の使用率が高いです。
切符を買うなど自販機を使おうとすると、ほぼ硬貨(最高額が2ユーロ)しか使えなかったりして。本当に助かりました。

  

デモプレイは、基本的にお客さんに合わせて回しています。要望が多かったのは、落水邸物語やルールの達人あたり。
特に落水邸の売れ行きはよく、すでに半分が売れました。まさしく水が落ちるがごとくです。
ほか回したのは、二四棋、マジカルアスリート、ハイスクール・エレクションなどなど。
投扇興は、実に盛りあがりました。お客さんの足の止める率は、一番ではないでしょうか。

ブースの脇を素通りしたクニツィアをカワサキさんが追いかけ、ゲームをプレゼントするという一幕も。

夕飯は、Z-MAN GAMESのゼヴ社長と一緒に。
非常に陽気で、パワフルで、こちらまで楽しくなってくるような方です。
立ちっぱなしで結構へたっていましたが、エネルギーをもらいましたよ。

さてさて、明日はどんな感じになるのやら。また報告します!

2007年10月18日

速報【エッセンシュピール'07】準備2日目

記:大葉浩

今日は、現地協力者のヘニングさんから、お預けした商品を受け取るところからスタートしました。
ヘニングさんはイベント終了までお手伝いをしていただける方で、(私たちのなかでは)神と呼ばれているほどの心優しきナイスガイです。

  

昼には、ばねすとさんが合流して、商品の準備を手伝っていただけました。
休憩のさいに食べたのが、会場の出店で買ってきたパンです。会場周辺にはまともに食事を取れる場所も、時間もないので、簡単に済ませることになりがちなのですが、なかなか好評でした。

もう今日からお客さんがやってきました。多くはプレス関係者で、リピータの方もちらほらと。
カワサキさんの作品は名指しで買いに来たり、本人にサインを求めた方もいましたよ。
落水邸物語や二四棋も、興味をもたれた方が目立ちました。ハイスクール・エレクションを求めるお客さんもかなりいました。

19:00頃には、交通機関の関係で遅れていたメビウスおやじさんや、shaさん&Raelさんが合流。
メビウスおやじさんには、お手伝いいただけただけではなく、レストランにも案内していただきました。
ビールがおいしくて、ついがぶがぶと。
人数の関係で、私はできませんでしたが、早速ゲームもプレイしていました。

ホント、ヤポンはみなさんの善意でなりたっていることをひしひしと感じる1日でした。
明日は、いよいよ本番。現地時間で8:00入りをして、最終準備をする予定です。
張り切って、日本のゲームを紹介してきます!

2007年10月17日

速報【エッセンシュピール'07】準備1日目

記:大葉浩

ヤポンブランドの大葉です。
みなさんのご協力やご厚意を受けつつ、なんとか二年目の出展にこぎ着けました!

このイベントは、準備日が2日、開催日が4日、計6日間に渡って行われます。
昨年は、準備日の2日目から設営を開始したものの、輸送トラブルが起きて、てんやわんや……
ということもあり、昨日現地へ到着し、今日会場入りをしました。

まず会場でしたことは、チケットの確保でした。
出展者用のチケットは送られてくる書類に同封されているのですが、なぜか入っておらず、本部に行くことに。
事前に話を通していたこともあり、幸いすんなり(?)とチケットをゲット!

ヤポンのブースでは、レンタルした什器がすでに置かれていました。
これが来るのが遅れたため、昨年は準備が捗らなかったのですが、いい感じです。
昨年お世話になった問屋のハイデルベルガーや、版権を買っていただいたZ-MANに挨拶をしつつ、設営スタートです。

と、そのあたりは写真でご覧いただくことにして……
今年のエッセンにはお子さん向けのアトラクションも用意されていました。
まさしく、老若男女が楽しめるイベントになりつつありますね。

明日は、いよいよ商品の運びこみです。
現地時間の24:30を回ったところ……まだ準備があるので、今日はこのあたりで。

  

2007年09月17日

世界の皆さん、日本の皆さん、今日は

ヤポンブランド代表:草場純

 私達は「日本のゲームを世界へ」という目標のもとに、去年からはるばるドイツのゲーム見本市「エッセンシュピール」へ出品している有志のグループ「ヤポンブランド」です。
 昨年のエッセンシュピール2006へは、日本のオリジナルゲーム13アイテムを引っさげて乗り込み、完売にこぎつけました。さらには販売契約が成立し、海外で売られるようになったものもあります。そして今年も、既に商品の準備が完了しつつあります。今年は去年の反省も踏まえて、より日本らしさ(この言葉の意味するものは、なかなか難しいのですが)を出した品揃えを心がけました。
 ところが当然のことですが、エッセンは遠く、経費も決して軽いものではありません。そこで日本の、そして世界のゲーム愛好家に、様々な意味で私達を支えていただきたいと願っているのです。
 武器ではなく文化で世界と交流することは、全人類の幸福に真っ直ぐつながることだと思います。そういう意味で、日本のゲーム文化を世界へ発信することは、真に価値のあるプロジェクトだと信じています。
 どうぞヤポンブランドに注目してください。そして出来たら手を貸してください。私達と組んで世界へ踏み出してください。宜しくお願いします。

2007年09月01日

ヤポンブランド2007、始動!

ヤポンブランド番記者:ちゃな

毎年秋にボードゲームの本場・ドイツにて開催される
エッセン・国際ゲーム祭SPIEL
ヤポンブランドは2006年の初出展に引き続き、
今年も出展することとなりました。
まだまだやることは山積みですが、
準備の様子や、出展当日の模様はこのブログでお知らせしていきますので、
どうぞご声援のほどよろしくお願いいたします。

【出展作品】
マジカルアスリートグランペール
フェスティバル(グランペール)
ごいた(グランペール)
ハイスクールエレクションロール
二四棋 DXしーのトイ
二四棋 小伝(しーのトイ)
落水邸物語(佐伯拓也)
ワードバスケット(小林俊雄)
ルールの達人カワサキファクトリー
投扇興銀扇庵
Q−JET 21XXメビウス

【今年の見どころ1・伝統ゲームの紹介】
日本の伝統ゲームを文化として海外に伝えるのも、ヤポンブランドの活動目的のひとつ。
能登の伝統ゲームで日本国内でも再注目されている「ごいた」、雅やかな伝統ゲーム「投扇興」、日本語しりとりゲーム「ワードバスケット」は、日本文化に関心が高い海外の方々に大きな反響を与えるのではないか、と期待しています。

【今年の見どころ2・増える個人出展】
今年、新たにヤポンブランドから作品を出展する
タクヤさん(落水邸物語)、小林さん(ワードバスケット)、銀扇庵さん(投扇興)は、
いずれも個人での参加となります。
通常、個人レベルでのエッセン出展は、費用や労力の面から大変難しいものですが、
ヤポンブランドにおいては企業は企業なりの、個人は個人なりの参加方法をご提案しています。
良い作品ならばどんどん海外に紹介していきたい。
そのためのお手伝いをするのが、ヤポンブランドの第一目的です。
広く世界に紹介したいゲームをお持ちの方は、
来年以降、ぜひヤポンブランドへの参加を検討してみてください。
2年連続の出展経験を活かし、より良い参加方法をご提案できると思います。

2006年10月08日

鋭意製作中!

記:居椿善久

 SPIEL '06に向け、ここのところ連日連夜、出品作品を手作りしています。しかし、いったいどのくらいの量を持ち込むのが正解なのかまったく分かっていないので、実に困ったものです。少なすぎて全4日間のうちの前半2日間で売り切れてしまうと困るし(ま、それは無いか……)、逆に多く作り過ぎて半分以上が売れ残ってしまったらもっと困ってしまいます。さて、どうしたものか。

 まずは「リサイコロ」。これは1人遊び用のさいころ作成パズル。難易度の違いで全10種あります。その差は(1種類を除いて)さいころの目の色の違いで一目瞭然となっているわけですが、いったいドイツの人たちは何色が好きなのでしょう? 赤? 青? それとも黄色?
 また、ドイツの人たちはパズルに関して低レベルの物をまず買い求める傾向にあるのか、それともいきなり難易度の高い物を買い求めるチャレンジャーなのか……。
 もちろん、私が当日までに作成可能な数にも、手荷物で持ち込むことの出来る量にもおのずと限界があります。そこで最近、手荷物持ち込みの限界量からはじき出した答えは以下の通り。結局、中間層を少し手厚くしておくという無難な(?)作戦にしてみましたがどんなもんでしょう? この配分で、ある特定の物だけがすぐに売り切れてしまったり、逆にある特定の物だけたくさん売れ残ってしまうようなことがなければ、一応の「正解」なわけですが。

 ◎リサイコロ(全10種:トータル/90個)
   難易度:5.0 / Heart(4個)
   難易度:5.5 / Yellow(9個)
   難易度:6.0 / Green(11個)
   難易度:6.5 / Sky(11個)
   難易度:7.0 / Pink(7個)
   難易度:7.5 / Orange(11個)
   難易度:8.0 / Red(11個)
   難易度:8.5 / Blue(11個)
   難易度:9.0 / Brown(6個)
   難易度:9.5 / Black(9個)

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 さて、次はもう1つの出品作品である「もんじろう」です。こちらは先の「リサイコロ」以上に、その需要度がまったくといっていいほどわかりません。
 というのも、「もんじろう」というのは1セット24個の木製さいころの各面に1文字ずつひらがなが書かれているという、ただそれだけのもの。出品会場はドイツのエッセンですから、当然、来場者の9割以上の人はただの1文字ですら、ひらがなが読めないはずです。果たしてそんな人たちが「もんじろう」を欲しがってくれるでしょうか? ゲーム好きな人たちが、これを一風変わった見慣れないオブジェとしてでも、買い求めてくれるでしょうか?
 きっと無策のままでは、ほとんど売れないことでしょう。だから私は「秘策」をいくつか用意するつもりでいます。いますが、そんな「秘策」がこちらの思惑通りに通じるものかどうか……。
 それから、「もんじろう」には実は現在、約30種類(人?)の「弟」たちがおり、彼らのうちの約半数(15人)も一緒にエッセンに連れていってやるつもりでいます。そのほとんどは、大きな分類で「かんじろう」に属する者たちですが、1人だけ「イメーじろう」といって、言語依存のまったくないピクチャーパズルも含まれています。
 しかし、とはいえ、やはりいったいその中の「誰」に人気が集まるのか……、なんてことは一切わかるはずもありません。う〜ん、どうしよう。
 ということで、こちらは「もんじろう」と「イメーじろう」以外はほとんど大差なく、以下の通り、ほぼ同数の持ち込みにしようと思っています。果たして結果は吉と出ますか、凶と出ますか……。

 ◎もんじろう(全16種:トータル/95個)
   もんじろう(20個)
   カナじろう(5個)
   熟ごろう(5個)
   力士ろう(5個)
   漫画家じろう(5個)
   萌えじろう(5個)
   作家じろう(5個)
   四字熟ごろう(5個)
   地名じろう(5個)
   ジョーくろう(5個)
   日本史ろう(5個)
   苗じろう(4個)
   難じろう(3個)
   首都じろう(3個)
   駅名じろう(3個)
   イメーじろう(12個)

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 どうでしょう? 個人的には各種「かんじろう」の中では、使用書体にもっともインパクトがある「力士ろう」が1番人気じゃないかと思っているのですが、周りには知名度からして「地名じろう」でしょうという人や(別に駄ジャレじゃないですよ)、インパクトの点では難読漢字を集めた「難じろう」かも、という人もいます。

 ……しかし、実はまだ上記作品のすべてを作り終えているわけではないのでした。だからこんなこと、ここで今、ノンキに発表している場合か? 今日も明日もあさっても、まだまだ、まだまだ、作んなきゃ!

2006年09月27日

『ゴニンカン』専用デッキ・グラフィック誕生秘話

記:高城葵

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 や〜っと、できました!
 『ゴニンカン』専用デッキのグラフィック!!
 あとは入稿して、完成を待つばかりとなりました。

エッセンに向けて『ゴニンカン』の専用デッキを作ろうと思うんだけど」
 なんていう話を健部さんから聞いたのは、ヤポンブランドが立ち上がってまだ間もない頃だったと思います。
 「元はトランプだし」という考えもあり、気楽な気持ちで引き受けたんですが、二人で試行錯誤を繰り返し、完成に至るまで、およそ半年もかかってしまいました!
 というのも、デッキ作成にあたり『ゴニンカン』そのものや地元・津軽周辺の風土はもちろんのこと、ゲームのルーツにいたるまで、とことん研究を重ねていたからです。
 今回はデッキの完成に至るまでの誕生秘話なんてものをお話しようと思います。

 まずは『ゴニンカン』のゲームそのものを知ろうということで、(時期的にはヤポンが立ち上がる前になりますが)毎年1月に青森県五所川原市で行われる『ゴニンカン』の世界大会に参加。
 ……ものの見事に惨敗しました。
 個人の点数を競うとはいえ、基本が『カンケイvsムカンケイ』のチーム戦なので、大会中に同じチームになった地元の方に「打ち方がなっとらん」と叱られてしまいました。
 いやあ、津軽の風は厳しかった……(苦笑)

 それから『ゴニンカン』のルーツ=日本のカードゲームのルーツを探るため、日本に伝来してきた『ウンスンカルタ』や、花札・地方札の研究。
 『ゴニンカン』と同じく青森県の伝統ですが、南部地方で広まっている地方札『黒札』の研究に、片道三時間かけて取材旅行に出かけたりもしました(津軽地方とは八甲田山を隔てているのです!)。そのおかげで、津軽ではあまり知られていない三人用ルール『ガンバリカン』を発見! これは大きな収穫でした!

 ゲームの背景がわかったところで、続いてグラフィックの打ち合わせ。
 地方色を出すため、地元ならではの絵柄を選びました。スートには四季にあわせて弘前公園の桜白神山地のブナの葉、青森名産のりんご、北国特有の雪を。絵札には巨大灯篭であるねぷたネブタ)や虫送り虫(龍)を、ジョーカーにはねぶたの踊り子であるバケトを起用。
 絵柄が決まれば、実際に五所川原の“立佞武多の館”や各種資料館に出向いたり、ねぷた絵師さんの書籍などで絵柄や塗りの特徴を研究しました。

 ここまでこぎつけるのにおよそ5ヶ月。コンセプトも決まったところで、ようやく本作業にかかります。
 まずは素材のラフを納得がいくまで何度も描きなおし、満足のいく線画を作成。普通はこの後、そのまま清書してデータ彩色にはいるのですが、今回は線に味を出すため、基本的な絵や図は、全て版画に掘り起こしました! 各スートの絵札はもちろんのこと、インデックス、スートの数表示のマーク、タイトルロゴにいたるまで……その数なんと、37種類!
 今、実際に数えてみて我ながらびっくりしました。そんなに彫ったんだ、自分……(笑)

 一つ一つ丁寧に彫り、スタンプしたものを取りこんでようやく彩色。これもまた、普段の色使いとは違う、ねぷた特有の塗りの技法と配色に一苦労。とくに「ロウ書き」の過程を白ヌキで再現しました。でも、何度もリテイクをくらいました(苦笑)。

 最後にレイアウト。これも、こだわりにこだわりました。
 と言うのも、各スートの数札の並びが全部違うんです。スペード(雪)がトランプと同じ配列、ハート(りんご)とダイヤ(ぶな)は地方札の配列(コツとオウルの2種類あります)、クラブ(桜)は麻雀牌の筒子の配列です。

 そんなわけで……こだわりにこだわりぬいた、グラフィックの完成です!
 苦労の甲斐あって、非常に満足のいく出来になりました!
 これから印刷にかけて、製品が出来上がってくるのがとても楽しみです。

 このデッキを見て、津軽の風を少しでも感じていただけたらなあ、と思っています。